『春秋花鳥屏風』の見どころ
右隻右上から左隻左下に季節が流れるように見てください。
春の桜・山吹、左隻へ進み秋の紅葉・真っ赤になった蔦。
また右上から水の一生(人生の一生に例える)は水滴から始まり、交わって滝となり、一気にふもとに流れ落ち、渓流となり渓谷を激しく流れ行く。やがておだやかな流れとなり大海へ注ぐ。
右隻に2羽のセグロセキレイで恋の始まりを表し、左隻の秋には人生の楽しさ・やさしさが、オシドリによって表されている。
パリのチェルニスキー美術館での「児玉希望展」の為に、ローマのアトリエで制作され、遠い日本を思いつつ水墨画にはない華やかな日本列島、北海道から本州、四国、九州と描きこんでいる。
大和絵や琳派の要素を取り入れ、金屏風に鮮やかな色彩を施し、日本的な自然美の世界を装飾性豊かに表現している。
鑑賞する人によって絵画は変化する。 |
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